ISO9001/ISO14001
コンサルティング・研修

   
論評
             論評    組織の、組織による、組織のための規格取組みのために 
このセクションでは、 MS 実務の視点主宰者が、ISOマネジメントシステム規格と認証制度を取巻く種々の問題を取上げ、
実務の視点に立っての見方、考え方を披露します。
目  次
ISO9001/14001
2015年版
誤訳・空論・珍説
ISO9001/14001
権威主義と
無批判・盲従
ISOマネジメントシステム
取組みの疑問と正解

組織の取組み
ISOマネジメントシステム
取組みの疑問と正解

規格理解・規格解釈
ISOマネジメントシステム
取組みの疑問と正解

認証制度と運営
ISOマネジメントシステム
認証登録の疑問と正解

認証業界よもやま話
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と 規格



ISO9001/14001:  誤った規格解釈・認証制度運用
権威主義と無批判・盲従
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規格解釈と認証制度に巣くう権威主義と組織や認証関係者の無批判、盲従の実態を、実務の視点で暴きます。
   目 次
06. ISO9001 2015年版でも品質マニュアル は必要 (その2. 審査指摘のさじ加減) 
05. ISO9001 2015年版では品質マニュアル は必要(その1 規格解釈変更の無責任) 
04. 品質保証か顧客満足か
03. 驚愕の「顧客満足」新見解               
                           
(H29.9.25)
(H29.8.8)
(H29.6.30)
(改:H29.6.30)



 06.  ISO9001 2015年版では品質マニュアル は必要  (その2. 審査指摘のさじ加減) 
  前報(その1. 規格解釈変更の無責任)のように、JACBの発表した新解釈では「品質マニュアル」の内容を「品質方針文書」として文書化することが規格の意図であり、08年版でもそうであったとされている。そして、15年版の「品質方針文書」は、1章(適用範囲)のa)項の「顧客要求事項及び適用される法令・規制要求事項を満たした製品及びサービスを一貫して提供する能力を持つことを実証する」ような内容でなければならないとする一方、当面の審査では08年版と同種の「品質マニュアル」や「品質方針文書」を見せられても「不適合」とはせず、「改善の機会」に留めるように審査員に求めている。
 
  そもそも認証制度の枠組みにおいて審査基準を決めるのは審査員の権限ではなく、とりわけ、認証制度の目的、或いは、「組織の顧客のため」という認証機関の主張に照らして不当な、このような恣意的でお為ごかしの審査基準に基づき審査を行うというJACBの発表は驚きである。このような新審査基準を打ち出した策略までもがインターネットで堂々披瀝されていることは信じられない。認証審査の枠組みの中で自らを不可侵の存在として組織や社会に対している審査員の腹の中がよく見えるだけでなく、見られても平気というJACBの無神経ぶりの背後に潜む権威主義の頑強さまで晒しているからである。
このページの先頭へ 詳しくは <sub66-01-06>

 05.  ISO9001 2015年版では品質マニュアル は必要  (その1. 規格解釈変更の無責任) 
   認証機関の集まりであるJACBの技術委員会はそのウェブサイトに「品質マニュアルの行方」と題する論文を発表し、15年版で品質マニュアル作成の規定が無くなったことに関連して、「品質マニュアル」の内容を「品質方針文書」として文書化することが必要、及び、08年版でもそうであったという新規格解釈を明らかにした。
 
  論文を読むに、この新解釈は、規定や用語の文字面を繋ぎ合わせただけの論拠に拠り、規格の意図や論理における「品質方針文書」と「品質マニュアル」との内容、性格、機能の分担を見抜き得ていない結果である。認証機関がその権威を以て、このような珍妙で誤った新解釈の受け入れを組織に迫るのなら、新解釈に照らして規格の意図ではないと断じるこれまでの「品質マニュアル」の存在を認め、その記述に係わる様々な是正指摘を行ってきた認証機関の責任を明確にしなければならない。認証機関には新解釈の背景にある過去の審査に関する「説明責任」を果すべきではないか。
このページの先頭へ 詳しくは <sub66-01-05>

 04.  品質保証か顧客満足か
  最近JAB会長飯塚悦功氏は主催する講演会挨拶の中で、「品質保証」の概念がISO9001規格と日本の品質経営では基本的に違いがあり、日本では①製品・サービスの顧客満足を確実にすることであるが、規格では②不良品を出さないようにすることだと主張している。認証制度の運用責任者たる同氏が、間違った事実認識を以てISO9001と認証の価値を貶めることにしかならない主張をすることは驚きでしかない。
 
  「製品の品質保証に加えて顧客満足の向上をも目指そうとしている」との00年版前書きを持ち出すまでもなく、規格の目的が不良品の防止から顧客満足の追求に変わったことは認証関係者の常識である。従って、これは、「ISO9001の限界」や「TQCのある日本にはISO9001認証制度は不要」という同氏の持論を述べるための、誤った解釈の意図した表明として、まともに取り合わない方がよい。それにしても思うままの規格解釈の披露である。
このページの先頭へ 詳しくは <sub66-01-04>

 03.  驚愕の「顧客満足」新見解
 日本では、ISO9001は日本のTQCの欧米版としての不良をなくするための品質改善活動の規格とみなされ、品質目標は製品品質の改善活動の目標であり、これへの取組みが認証審査の重要なポイントである。一方で、「顧客満足」は、顧客の要求を満たすことだとされ、顧客要求をかろうじて達成した状態でよいとされ、認証審査ではほとんど重視されない。
  
 しかし、最近入手した講演資料の中でJAB理事長飯塚悦功氏は、これとは全く異なる驚愕の新規格解釈を披露している。すなわち、例えば、「品質マネジメント」は「品質経営」であり、その目的は「顧客満足の追求、持続的顧客価値の提供」であり、その意図した結果は「顧客満足の実現、その結果としての売上増、利益向上」である。
 
 これら新見解は、失礼ながら規格の意図の通りであって正しい。しかし、これは同氏がこれまでリードしてきた上記の規格解釈の根本からの変更であり、日本の規格取組みを根底から揺さぶるものである。同氏には、この驚愕の心変わりに対する説明責任が求められる。 
詳しくは <sub66-01-03>
ISO9001/ISO14001 コンサルティング・研修  サニーヒルズ コンサルタント事務所