9.ISO規格開発にNPOが直接参加 -ISO/TC207公報
TC207は、去る6月10〜16日にヨハネスブルグで開催された、その第10回総会での決議について公報(ISO/TC207
N574)を、TC207ホームページに掲載した。
この中で、気候変動に関する規格開発のための作業チームが設立されたこと、その第1回会合が総会期間中に開催されたことが報告されている。会合で設立が決まった4つの小グループのひとつの共同議長国の一方に、環境NPOのエコロジアが就くことになった。
そのホームページ(http://ecologia.org/)によると、エコロジア(Ecologia)は 民間の非営利団体であり、1989年アメリカで創立された。設立の目的は冷戦後のソ連、東欧圏での草の根環境運動の支援であったとなっている。Ecologiaは、「草の根の発意と行動を組織するために連携した環境保護主義者達
」の意の英語の頭文字であり、環境問題への市民の参画と地域の意思決定の能力の醸成を支援するものと記されている。
また、ISO14000の普及活動も行っている(http://www.ecologia.org/iso14000/)。
この作業チーム(WG5)の目的は、企業レベル、プロジェクトレベルでの温暖化ガス排出の測定、報告、検証について国際規格を作成すること。この作業のために設立された4つの小グループと役割、議長国は次の通り。
* AHG1 企業単位の測定 ブラジル・米国
* AHG2 プロジェクト単位の測定 インド・日本
* AHG3 検証 チェコ・英国
* AHG4 横断的課題 エコロジア・ドイツ
8.QS-9000の失敗 と ISO/TS16949 - BSI 解説
ISO9001:2000に対応する自動車セクター規格 ISO/TS16949:2002 が今春発行されたが、BSI
Management Systems S.Ledgard氏らは、この背景と新規格の特徴について解説している。
解説文ではまず、1980年代に日本自動車会社が品質と生産性で欧米に衝撃を与えたことを契機に供給者の管理の重要性が高まったことがQS-9000制定の背景となったことを詳しく説明している。
そして、ISO/TS16949:2002の策定に関連して、供給者の業績向上の手段にも良い部品の納入を保証する道具にもならなかったとして、QS-9000が失敗だったと明言している。同氏らの指摘するQS-9000の問題点は、概略次の通り。
*登録維持に汲々とすると供給者が多い。
*登録審査の信頼性の低下により、供給者にとって登録の価値が低下しつつある。
*官僚主義が変化と改善を困難にしている。
*最近の事業運営思想から立ち遅れ、品質マネジメントにプロセスアプローチを活用していない。
*自動車会社が供給者のQS-9000の実施を管理できない。
また、ISO/TS16949:2002がQS-9000に優れる点を次のように挙げている。
*登録のための審査がより厳格となり、登録が供給者の業績改善の保証者となり得る。
*登録審査のばらつきが減少する。
*登録や審査員訓練のプロセスがより良く管理される。
*業務運営における官僚主義の排除。
*顧客要求事項の一層の強調。
*継続的改善に焦点。
*供給者が多数(QS,VDA6,EAQF,AVSQ)の認証を受けなくて済む。
(BSI,News room;
6. 知的専門職認証機関の認定制度発足に向け前進-ANSI発表
米国規格協会(ANSI)は、昨年発足させた知的専門職認証機関の適合性認定制度への取組み活動に従って、その試験的実施に参加する5つの知的専門職認証機関機関が選ばれたと10月30日に発表した。これらは2月の公開説明会で関心を表明し、参加を申請した21機関の中から選ばれたもの。
この適合性認定制度は、ISO/IEC17024「知的専門職認定システムを運用する機関に関する一般要求事項」のDIS版に基づいて運営される。この制度は。個人が得た資格とその資格を与えた認証機関を国内(州間)あるいは国際間で相互に通用させることを狙いとしている。また、ANSIは、この制度発足活動が将来的に、国際的に認められた枠組みとなることを期待している。
「この仕組みは知的専門職(profession)個人がその仕事を行うのに必要な知識、技能、能力を有するかどうかを明らかにするのに役立ち、ISO/IEC17024に基づく適合性認定制度はこれら専門職の力量の継続的向上を促進するだろう」と、L.Hallenbech氏(ANSI適合性評価担当副会長)は述べている。
(ANSI ONLINE;News, http://www.ansi.org/public/news/2002oct/lead_accreditation.html)
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