| <審査の視点> |
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最近、"統合マネジメントシステム"に関する発表、報告が雑誌やウェブサイトを賑わし、審査機関も、審査費用低減を掲げた"統合審査"を広報している。 |
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これは、ISO9001とISO14001の両シマネジメントシステムをひとつのマネジメントシステムに"統合"することを謳い、両規格のマネジメントシステムを認証取得した組織のシステム運用負荷の軽減が目的とされている。 |
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しかし、説かれる"統合"の実体は、両マネジメントシステムに共通の文書をひとつにするという"結合"である。 |
| <自 問> |
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"統合マネジメントシステム"は、規格や規格作成者の意図か。 |
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"統合マネジメントシステム"は、組織の現実の実務に適うのか。 |
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"統合マネジメントシステム"や"統合マニュアル”は組織の実務上、利益があるのか。 |
| <考 察 : マネジメントシステムとは何か> |
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マネジメントは、組織を運営管理する活動のこと |
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マネジメントシステムとは、組織を運営管理するための業務(プロセス)の体系のこと。 |
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規格ではマネジメントシステムを、運営管理のプロセスの有機的集合体、あるいは、必要な要素の有機的集合体として捉えている。 |
| <考 察 : 全体マネジメントシステムと個別マネジメントシステム> |
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どの組織にもマネジメントシステムが存在する。 |
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規格は組織の全体のマネジメントシステムのことを全体マネジメントシステムと呼ぶ。 |
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ISO9001,ISO14001の両マネジメントシステムは、全体マネジメントシステムの一部であり、"品質"、"環境"という特定の目的、観点で組織を運営管理するための個別マネジメントシステムである。 |
| <考 察 : システムを"統合"することの意味> |
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規格用語の"統合"は integrate であり、一体化、あるいは、融合することの意。 |
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規格の意図における"統合(integrate)"は、ISO9001,ISO14001両マネジメントシステムを全体マネジメントシステムと一体化・融合させること。 |
| <考 察 : "統合"されたシステム> |
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実際の業務は個別マネジメントシステム横断的、包括的に行なわれている。つまり、マネジメントは実際上、"統合"されている。 |
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規格の概念における"統合された状態"とは、各個別マネジメントシステムがそれぞれに必要な全体マネジメントシステムの要素を全体マネジメントシステムと共有し、渾然一体となっていること。 |
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マニュアルの意義は、渾然一体となっている全体マネジメントシステムから必要な要素とそれらの相互作用を抜き出して、特定のマネジメントシステムを浮かび上がらせること。 |
| <自 答> |
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規格はISO9001、ISO14001の各マネジメントシステムを既存の全体マネジメントシステムと一体化・融合することを意図している。 |
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両マネジメントシステムを全体マネジメントシステムから独立したまま結合してひとつのマネジメントシステムにする"統合マネジメントシステム"は、規格の意図には存在しない。 |
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異質で担い手も異なるISO9001、ISO14001のマネジメントシステムをひとつのマネジメントシステムにして実務上の利益が得られるとは考えられない。 |
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そもそも問題は、ISO9001,ISO14001の各マネジメントシステムを全体マネジメントシステムと独立したものとして構築したことにある。 |
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"統合マニュアル"は、実務的に利用の必要は乏しい。統合審査の受審用として割り切るとよいかも。 |